2017/12/31
今年も残り数時間となりました。
ミルク工房も無事1周年を迎え、ジェラートの種類も増え、毎日楽しく営業できたのも、
一緒に働くスタッフと、お客様のおかげです。いつもありがとうございます💓
来年は、初めての試みとなるチーズ造り体験を定期開催したいと考えています。ジェラートも、今までやったことないフレーバーにもどんどん挑戦していきたいですね。
ハロウィンは、来年も全力でする!ので皆様おたのしみに〜。
チーズ職人さんも、後継の方に引き継ぎを予定しています。チーズの種類も増えるかも!?
牧場スタッフさんも、3年間働いてくれた方が、4月からは県内の他の牧場の後継者として入る予定。後継者不足で辞めてしまう牧場が多い時代に、新規就農を目指して頑張る人を育てて送り出すのもお役目です。
彼の代わりに、高秀牧場では新卒の女の子が新しいスタッフとして入ってくれます。酪農は、女性のスタッフさんも多い業界なんですよ〜。
変化の年になりそうです。
牛さん達のお世話があるため、酪農家には年末年始の休暇はありません(スタッフ順番に、時期をずらしてお休みとってもらってます)
牛さん達は年中無休でミルクを出してくれるため、牛乳を運ぶトラックのドライバーさんや、牛乳を検査する人達もお休みはないはずです。
牛さんに感謝するとともに、牛乳が家庭や学校に届くまでに関わってくれる全ての人に感謝して、、、
本年は大変お世話になりました。来年も、高秀牧場をどうぞよろしくお願い致します。
2017/12/24
「どうして牧場なのに牛乳を売ってないのか」
よく聞かれる質問なので、きちんと説明させていただきます。
牛乳は、ただ搾ったままでは製品として出せないのです。殺菌をしたり、パッキングをしたりの設備が当然必要ですが、この製造販売許可は、数ある食品の製造許可の中でもかなりハードルが高く、設備投資の金額も大きなものとなります。繊細なミルクは、管理を怠ると深刻な食中毒などの問題が起こりやすく、衛生面もしっかりとした設備が必要です。「工房」レベルではなく「工場」レベルのものが必要になってきます。
牛乳は、搾った時には温かいのです。牛の体温は約38℃ありますので、搾ったばかりの牛乳もそのくらい温かいです。搾ってからは外の空気に触れずにバルククーラーと呼ばれる牛乳タンクに入り、そこで速やかに4℃まで冷やされます。一般的にはそこからローリーに乗り、クーラーステーションという地域の牧場の牛乳が集められるタンクに入り、各工場へ運ばれていきます。工場では、殺菌処理(多いのは、130℃2秒、他にも75℃15秒や68℃30分など、殺菌方法も色々ある。牛乳パックの裏に書いてあるので、ぜひ見てみてください。低温で殺菌がされると風味を損なわないと言われています。高温になると、タンパク質が熱変異します。牛乳嫌いの人が「牛乳がくさい」というのはほとんどがこの乳たんぱくの焦げ臭によるものです)と、均質化処理(ホモジナイズド処理、脂肪を細かく均一な大きさにする処理。これをすることで、静置しておいても乳脂肪が浮いてこなくなる。最近は、ノンホモ牛乳と呼ばれる均質化処理をしない牛乳もある)がなされます。賞味期限は1週間程度しかつけられません。
※高秀牧場が牛乳を出荷している「八千代牛乳」は75℃15秒殺菌です。賞味期限は5日間。八千代牛乳は主に生協などで購入することができます。千葉県内には約20件の八千代牛乳生産者がいます。詳細はこちら。販売店舗もご覧になれます。高秀牧場では販売してないです。。。
搾ってから製品になるまで外の空気に触れず、さらに冷蔵状態をキープしなければいけません。
液体なので運搬が難しく、日持ちもしません。
牛からいただいているものです。毎日同じ時間に搾ってあげなくてはなりません。
高秀牧場では毎日約2トンの牛乳を出荷しています。
2トンといったら、皆様がご家庭で飲む牛乳パックが2000本です。
多額のお金がかかりますし、営業許可も取るのが大変ですが、「無理」というわけではありません。
でも、高秀牧場としてはせっかく牛たちが出してくれる牛乳をいただいている以上、余らせてロスを出すようなことは絶対にしたくないのです。毎日2000本の牛乳、、、今は売り切れる自信がありません。
今は、指定生乳生産者団体制度のおかげで牛乳は全量出荷できて、搾った牛乳は無駄にすることなく皆様にお届けできています。この制度では、国の指定団体が乳業メーカーとの乳価交渉や、販売を引き受けてくれるため、酪農家は牛乳生産に集中することができます。牛乳といっても、飲むだけではなく、バターやチーズ、生クリーム、脱脂粉乳など多岐にわたり加工がされていますよね。実は、飲用と加工用では牛乳の価格が違います。飲用、加工用といっても、牛乳自体に違いはありません。用途で価格が違うのです。同じ酪農をしていても、牛乳の用途で収入が変わってしまっては経営が成り立ちません。そのため、加工用の牛乳に対しては国から補填給付金が出ています。都府県は酪農牧場も多くなく、人口が多いし陸続きで輸送もしやすいためほぼ飲用で取引ができますが、人より牛が多い北海道では、加工乳としての出荷がほとんどだそうです。昨今、ニュースなどでよく話題になるようになりました。乳価の自由交渉ができない、というデメリットはあります。自分の牧場で搾った牛乳が他の牧場の牛乳と混じって販売されるため、生産者の特徴が出づらかったりします。また、牛乳は牧場によって大きく味や風味に差があります。季節によっても変化が大きいため、各乳業メーカーは色々な牛乳をブレンドして年間通して大きな差が出ないように調整しています。時々ニュースにもなる牛乳の異臭騒ぎは、品質異常によるものよりも、生産地や生産牧場が違うことにより風味が違うものになることが原因の方が圧倒的に多いです。(ここまで報道されないのが悲しい)日本の酪農を守るために一役かっている制度だと思います。
もちろん、この制度を使用せず、自分のブランドとして牛乳を販売する酪農家も数多くいます。こだわりの牛乳を生産して、こだわりを持って牛を育てて付加価値を付け、自由な価格で牛乳を販売することは全然悪くないです。
もちろん、営業力、販売力がなければいけません。牛乳は、毎日搾るものなので、売れないからといって製造しないわけにもいきません。売れる分だけ自家処理して、あとは出荷、自分の牧場で処理しない分は全部出荷、、、という方法はありますが、工場レベルの施設です。建ってるだけでお金がかかります。稼働していないともったいない。稼働し続けるくらいでないと。仕事ですもん。やっぱり、利益がないと続けれれません。この辺が、自社ブランド牛乳の値段の高い低いに関わってきます。
あーだこーだと色々なことを書き連ねましたが、牛乳、やりたくないわけではないんですよ。
高秀牧場の牛乳が世界で一番美味しいと本気で思ってますから。
そんな自信を持っている牛乳をみんなに飲んでもらいたいと思っていますから。
でも、まだ時期尚早。ミルク工房が始まってたった1年半です。まだまだローンもあります。そこで無理して工場建てて牛乳無駄にするようなことになったら、私が今まで大事にしてきた牛への愛情や感謝の気持ちが本末転倒。
今は、お店の中であれば高秀牧場の牛乳が飲めるようになりました。(飲食店営業の許可内。アイスクリーム製造業も取得しているので、牛乳の殺菌機があります。それを使用して68℃30分殺菌のノンホモ牛乳をお出ししています。)
現時点ではそれが精一杯です。
だから、まずは、酪農を一生懸命やること。それを見てもらうこと。
私はとにかく、牛が好きです。本来子牛のために出してくれてる牛乳をいただいている以上、一滴も無駄にしたくないんです。牛乳1ℓ出すのに、血液が400ℓも必要なんです。1日に30ℓも牛乳出してくれているんです。ロスが出るのがたまらなく嫌。お金の面だけじゃなく、私の気持ち的に、です。こういう気持ちは、ずっと持ち続けていたいんです。チーズやジェラートの加工施設を大型化しなかったのも、ここに理由があります。
チーズは賞味期限が比較的長いです。ジェラートは冷凍なので長持ちします。チーズもジェラートも今は作ったら全部売り切ることができます。チーズも、ジェラートも、牛乳工場に比べれば営業許可も取りやすいです。(もちろん、衛生面も踏まえて保健所にはたくさん相談したし、しっかりやっていますよ!)そして、自分のうちの牛乳100パーセント、ということができます。
数ある乳製品の中でも、大型化しなくてよくて、日持ちがするものを選んだ結果、今の営業形態になっています。飲食店営業のおかげで、お店で出すものに関してはある程度自由にできるようになっています。
数年後、どうなっているかまだわかりませんが、今現在、牛乳販売をしていないのはこんな理由があるからです。
高秀牧場がいつか牛乳販売を始めたら、私、買うわ!うちの店で使うよ!って言ってくれる方がたくさん増えれば、牛乳工場建てる勇気が湧くかも。。。
いつか、地域の子供たちが学校給食で高秀牧場の牛乳が飲める日が来るといいなあ。
お店で牛乳を飲んでくれて美味しかった!と言ってくれるお客様が、ご自宅でまた美味しい牛乳を楽しめる日が来るといいなあ!
毎日飲んでほしいから、価格もそんなに高くしたくないんです。(、、、スーパーよりは高くなっちゃうけれど、、、)
そんな日を夢見て、ただひたすらに頑張っていきます。
長い目で見守ってくださると嬉しいです。
2017/12/24
1月6日(土)NHK おはよう日本 7時〜8時の間の15分間
いすみ市の特集の中の1つとして高秀牧場も出演させていただきます。
ぜひご覧ください。
撮影は楽しくやらせていただきました〜
2017/12/18
毎日寒いですが、今日もお客様がトリプルのジェラートを召し上がって行かれました!大変ありがたいことです。寒い日にあったかいところで食べるジェラートはまた格別ですよね。
さて、今年も残り僅かとなりました。年末年始のミルク工房営業のお知らせです。
年末は、31日まで通常営業です。年始は1日のみ休業、2日から通常営業いたします。
木曜は定休日のため、普段どおりお休みをいただきます。
年末年始はお店も割と忙しく、チーズのご予約、ご注文も1年で一番多い時期となります。
チーズが売り切れてしまうことも多々あり、お客様にはご迷惑をおかけしてしまうこともあるかと思います。
チーズは、取り置き予約ができます。電話でも、メールでも、お店のスタッフに伝われば方法はなんでも構いません。お手数をおかけいたしますが、取り置き予約していただければご希望のチーズを確実にお渡しすることができますので、オススメいたします!
冬の新作ジェラートもたくさん出てますよ〜
みかんシャーベット
ポップのみかんの顔は全然さっぱり爽やかじゃないのがポイント💕笑
丸ごとみかんをたっぷり使ったジューシーなシャーベットです。
いすみ市の鶴岡さんが育てるキウイを使用したキウイジェラートも!
昨年大大大人気だったアップルパイジェラートが復活。早くも人気です。
お好みでシナモンシュガーをかけるとなお美味しい。
あと。。。洋梨のシャーベットが美味しい。。(もうすぐなくなっちゃう。。)
そんなこんなで、2017年もギリギリまで営業しております。
本年は大変お世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします!
2017/12/11
先日ブログで公開したチーズ作り体験についてですが、、、
なんと体験自体は1ヶ月以上先なのにあっという間に定員に達してしまいました。
問い合わせ多数のため、第2回、第3回と日程を詰めていきたいと思います。
ありがたい限り。企画したチーズ職人もとても喜んでいます。
定員10名、これは動かすことが難しいですが、、、、
できるだけ多くのお客様が参加できるように開催回数を増やして行ければと思います。
次回開催が決定しましたらすぐブログにアップしますね!
2017/12/06
第1回チーズ作り体験を開催致します!!!今まで乳搾りなどの酪農体験を随時開催していましたが、今後定期的にチーズ作り体験も開催していきます。1月20日が、初めての開催となります。以下、詳細です。
日時: 2018年1月20日(土曜) 10時〜
場所: 高秀牧場ミルク工房店内
所要時間: 約2時間
料金: 2000円
最小催行人数: 2名
最大催行人数: 10名 申し込み多数の場合、先着順
対象: 小学生以上
持ち物: エプロン
体験内容: モッツァレラチーズを作ろう!
牛乳が固まっていく様子、チーズになる前の状態のミルク、チーズを作るときに出るホエーとは?自分でモッツァレラチーズを作って、できたてチーズを食べてみよう!
注意事項: 熱湯を使用します。手袋、軍手等こちらでご用意致しますが、よく注意してください。対象を小学生以上としているのはこのためです。
作ったチーズはお持ち帰りできません。店内でお召し上がりください。店内メニュー(ピザやカプレーゼなど)に作ったチーズを使用することもできます。その場合、メニューが200円引きになります。
完全予約制です。電話、メール、ファックスからチーズ作り体験とご明記の上お申し込みください。また、午後から酪農体験をご希望の方がいらっしゃいましたら、人数が集まれば開催可能ですのでお問い合わせください。
絶対楽しい美味しい体験です!たくさんのお問い合わせ、お待ちしております!
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