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台風後。

先日、関東を襲った台風15号。今でも停電断水している地域もあり、多くの方々が大変な思いをしていらっしゃいます。

高秀牧場は、木曜の夕方に電気が復旧し、現在は日常を取り戻しつつあります。

停電は約4日間続きましたが、東日本大震災後に対策として導入していた大型発電機のお陰で、

牛舎内の大型扇風機、搾乳設備、生乳冷却設備、チーズ工房の熟成庫、冷蔵庫、ミルク工房の冷凍冷蔵庫、全て無事に動かせていました。

断水もしておりましたが、井戸水に切り替え、牛の飲み水や生活用水の確保もできていました。

人の飲料水は、市が給水車を回してくれたり、支援物資として届いたりしていました。

小型発電機で、住宅の電気も使えておりました。

 

備えあれば憂いなし。とは本当によく言ったもの。千葉は、長年大災害を免れてきました。

日本全国の災害を他人事と思わず、対策をしていた父の先見の明のお陰で、高秀牧場は救われました。

牛舎もチーズ工房もミルク工房もまかなえる発電機は、1千万円を超える大きな買い物で、当時は

母の大反対を受けたそうですが、頑として譲らなかった父。その判断は正しかったです。

一方、お向かいの牧場は、明かりがつかず、搾乳している様子もなかったので、予備の発電機を持って行ったら、牛たちは搾乳してもらえない痛みと、水が飲めない苦しみで泣き叫んでいました。

すぐに持って行った発電機で搾乳を開始、終わると水のポンプに発電機を繋ぎかえて、水の供給もできました。

自分の牧場も、お向かいの牧場も、そうしてなんとか繋いでいた矢先、停電から3日目に、ついに井戸水のタンクが空になり、完全断水。この日の気温は32度。牛たちは空の水槽を舐め続けていました。

この時期、1日に1頭が飲む水の量は150ℓ。このままでは牛が死んでしまう。牛の飲み水確保が始まりました。

タンクを買いに走り、そのタンクを市役所に持っていき水を入れさせてもらいました。

その間に、他の農家さんよりタンクを借り、市役所の給水車やマンホールから直接、タンクに給水してもらいました。

県議の小路様も駆けつけてくれ、いすみ市内の酒蔵、木戸泉様より約500ℓの水を運んで来てくれました。

牧場に集まった約4tの水を、30ℓバケツで150頭の牛、一頭一頭全てに水を運び、飲ませました。

8時間続くバケツ運びで、生命維持に必要なお水をわずかでも飲ませることができました。

その間、ずっと市役所職員の方々が発電機をポンプにつなぐべく尽力してくださいました。

そのお陰で、その日の夕方にはまた水が出るようになりました。

翌日の夕方には、電気が復旧しました。

 

乳牛は、毎日決まった時間に乳を搾らなければいけません。

暑さに弱い牛たちに大型扇風機による送風が必須です。

当然、餌も水も必要です。

千葉県内では、台風が来てから9日間、未だに1回も搾乳できておらず、送風もできていないところもあります。

牧場に発電機があっても、牛乳工場の停電で牛乳を廃棄しなければいけなかった。

学校給食に牛乳をお届けすることは、未だ多くの地域でできていないです。

停電が復旧したところから、一生懸命生乳を処理し、他地域への送乳により極力ミルクを無駄にしないように努力してくれています。

高秀牧場は日常を取り戻しましたが、千葉の酪農は日常とは程遠い。

支援物資と、発電機と、経由と、タンクいっぱいの水を持って、千葉県南部の酪農家の元へ行っています。

死んでしまう牛も出始めました。一刻も早い復旧を願っています。

牧場について
TEL:0470-86-2131
チーズ工房
TEL:0470-62-6669
ミルク工房
TEL:0470-62-6669
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